2014年11月15日土曜日

野党は経済理論に基づく政策を示すべき

解散選挙が濃厚になってきた政治情勢を受けて、野党各党は「アベノミクスの失敗」をさかんに言い立てているようです。それは結構な事なのですが、大きな問題があります。野党の主張には経済理論が微塵もないのです。理論に疎い人々は騙せても、理論的な思考のできる人々にとっては、まるで幼稚すぎて話にならないのです。

野党が本当に「アベノミクスに代わる経済政策」を打ち出せるのか?ここが今回の選挙の注目点です。アベノミクスはある経済理論に基づいています。だからクルーグマンのようなノーベル経済学賞受賞者も支持するのです。べつにクルーグマンの学説に基づく必要はありません。ケインズだろうと、フリードマンだろうと、マルクスだろうとかまわない。野党の経済政策が、一体、だれの、どんな理論に基づいているのか?それを明確にして欲しいのです。

高橋洋一氏によれば、民主党は相当の経済オンチらしい。素人集団に経済運営はできません。まずしっかりと理論武装していただきたい。「中間所得層の回復」というが、そんな事は誰でもわかっていることです。実際に、どのようにそれを実現するのか。マクロ経済的にきちんと説明していただきたい。もし、それが妥当性の高い理論であるなら、民主党を支持しますよ。

こんなんじゃ、100年経っても安倍に勝てない。
もっと野党は理論を持て。