2016年4月8日金曜日

ECBはユーロ刷って難民対策してはどうか

ユーロ圏の経済は相変わらず低迷しているようです。一時期は、ECBのドラキ会長がヘリマネに興味を示したと騒ぎになっていましたが、あの話はどうなったんでしょうね。ところでどうせヘリマネをやるなら、欧州人の大好きな「人道的な立場」から、ユーロを膨大に刷って難民対策を行ってはどうでしょう。

受け入れたシリア難民などの人々の生活費をどうするかが大問題になるはずですが、彼らが生活するということは、実は膨大な「需要」が生まれることを意味します。その需要を賄うためには生産活動が必要であり、それは欧州におけるデフレギャップを埋めることになるはずです。

もちろんグローバル化という疫病神のおかげで、ユーロ圏外からの輸入が増えることにもなるわけですが、それにしてもユーロ圏内の需要増加はディスインフレの状態を解消する可能性があると思うのです。もちろん難民の人に働いてもらう必要はありません。難民対策によって、むしろユーロ圏の人々に雇用を生み出せば良いのです。

難民を追い返しているようですが、いっそのこと、もっとどんどん難民を受け入れて、消費してもらったらどうでしょう。もともと欧州が勝手に中東に介入して招いた問題でもあるのですから、手当ては必要ですし。人道支援+消費拡大で一石二鳥じゃないかな。でも「ユーロの価値を棄損するな」とかドイツが騒ぎそう。