2015年11月25日水曜日

過剰な設備投資の問題は負債

バブル期には必ず過剰な設備投資が問題になります。中国においても過剰な設備投資の調整が今後、かなり長期的に行われると予想されています。それにより中国は長期低迷を避けられないでしょう。

ではなぜ、過剰な設備投資が問題なのでしょうか。それは「負債の膨張」にあります。設備投資を行うために銀行などから借り入れをすると負債が膨張します。そしてその借り入れ元金と金利を返済しなければなりませんが、そのためには設備が生産した商品を販売して利益を得なければなりません。ところが、国民の購買力以上に設備が作られてしまうと、供給過剰となって商品が値崩れし、利益を確保できなくなります。すると負債が返済できずに破綻します。その結果、経済に悪影響を及ぼします。

しかし、もし、設備投資が負債ではなく、政府通貨などのような負債によらない通貨調達だった場合はどうか?負債を返済する必要がありませんから、もし過剰投資だったそしても、大問題にならないでしょう。もちろん、インフレなどの問題は発生しますが、過剰投資そのものが経済の低迷を引き起こす原因とはならないはずです。

長期停滞の時代における投資とは、どうあるべきなのでしょう。