2015年11月20日金曜日

バブル経済だったらその方がマシ

現在の日本の株価を見て「バブルだバブルだ」との意見が聞かれますが、確かに株価はバブルでも、まったくバブル経済になっていないと思います。企業の投資が伸びず、その結果として借入があまり増加していないからです。

バブル経済は単に株や土地などの資産が上がるだけではないはずです。資産価格の上昇を担保として企業が借り入れをどんどん増加させ、投資が増加することのはずです。信用膨張によって膨張したおカネが投資に回るために景気が爆発的に良くなります。そのため借金が増えれば増えるほど景気が良くなります。

しかし今は企業が借金しません。投資もしません。これじゃあ、資産価格が上昇しても、それは株や土地だけの話で終わりですよ。本当のバブルなんかじゃない。株が上がっても景気が良くならないのはあたりまえです。

企業がカネを借りずに、いったい誰がカネを借りるのか?
家計が借りろというのか?
こんなことだから、政府の借金が減らないんだ。

企業がカネを借りまくって投資するバブル経済の方が、まだましかも知れません。