2015年1月19日月曜日

中国は所得の統計データなしw

「21世紀の資本」で有名なピケティ教授の授業を、NHKが放映しています。「パリ白熱教室」という番組です。「21世紀の資本」は価格が高くて、おいそれと買えないので、番組で様子をみる事にしました。

この番組は、なかなか面白いです。所得上位1%だけでなく、上位10%や50%の人口が占める所得割合のデータも出してます。面白いのは、国民の上位50%が富の95%を所有している点でした。残りの50%の人の資産はわずか5%だけです。他にも面白いデータが多数紹介されていましたので、そのうち本編の記事にまとめてみたいです。

そして何より傑作だったのは「中国に所得の統計データがない」ということです。ピケティ教授は世界の格差を調査するため、途上国のデータ収集に奔走しているらしいのですが、中国に協力を依頼したところ、データが無いそうです。おいおい、GDP世界第二位で、「アジアは中国が支配する」ようなつもりでいるくせに、所得の統計もないとは。教授は「これじゃ格差問題を解決するのは難しい」と嘆いてました。

しかし、教授もうすうす分かってるのでしょうが、実際にはデータはあるのだと思います。ただし、それを出すと「熾烈な貧富の格差」がデータで証明されてしまいます。こんなのが中国人民に知れたら全国で大暴動でしょう。中国の場合、共産党の幹部が富の99%を占めているかも知れませんからね。なにせ党幹部の「資産1兆円」の話もありますから。それのどこが共産主義なんだ?