2016年3月24日木曜日

ようやくヘリマネが注目され始めた

ヘリコプターマネー(通貨を発行して各種の財政政策を行う)は、もう何年も前から主張されてきたが、マスコミが完全無視してきたアイディアの一つだ。一般には「日銀の国債引き受け」と呼ばれる。それがECBのドラキ会長が一言、興味深いと言っただけで欧米では大騒ぎになっているらしいw。

空から金のヘリコプターマネーにわかに注目-中銀直接引き受け可能か
(ブルームバーグ記事)

とはいえ、日本のマスコミではほとんど報道されないだろう。なにしろ日銀の異次元緩和ですら禁じ手だと言われ続け、海外で行われてからようやく日本で注目され始めるほど周回遅れのレベルだ。

なお、ヘリマネは金融システムの根幹部分にも触れる可能性があるため、マスコミによって相当に注意深く情報が歪曲されながら、報道されることは間違いない。通貨発行の仕組みがまともに説明されたことはないからね。

次の段階として、通貨発行の仕組みそのものの改革に切り込む「シカゴプラン」が注目されれば、いよいよ金融システムが劇的に変わる可能性がある。まあ、100%無理だろうけど。