2016年3月11日金曜日

トランプ大統領なら、こう対応する①

なにやらトランプ氏がアメリカの大統領になりそうな気配があります。これに対して支配層(エスタブリッシュ)によってコントロールされてきた全世界のマスコミや識者が血相を変えてトランプ叩きにやっきになっている様は滑稽ですらあります。

とはいえ、トランプ氏が本当に大統領になったらどうするか?ちょっとやっかいですが、少々考えてみます。彼は「実利」を求めるタイプでしょうから、実利で応えます。

日本に対しては「貿易不均衡を是正しろ」と言うでしょう。アメリカの貿易赤字のうち、ダントツは中国です。3,000億ドル以上の赤字。日本は700億ドルくらいです(2013)。しかしドイツも700億ドルちかく赤字ですし、他にも赤字国はたくさんあるので、ますアメリカ国民に対してそのことを正確に知らせるための広報をガンガンやるべきでしょう。そして、ターゲットを日本から反らして、主に中国に絞り込ませます。

そのうえで、貿易赤字を縮小するために、アメリカからシェールオイル、ガスを購入します。現在の日本はエネルギーを中東から輸入していますが、これをアメリカからの輸入に切り替えます。日本の原油輸入は年間14兆円、天然ガス8兆円です(2014)。この半分を米国に切り替えれば10兆円近くの輸入増となり、これだけでアメリカの赤字は帳消しになります。仮に5兆円としても十分でしょう。

アメリカの労働者を増やすためにアメリカに組み立て工場を建設します。現在の貿易の構図は、部品を日本が作り、中国がそれを組み立ててアメリカに輸出しています。これからは、日本からアメリカに部品を輸出してアメリカで組み立てます。なぜ今までそうしなかったか?それは自由貿易だったからです。アメリカで組み立てても中国との価格競争で負けます。しかし中国からの輸出に莫大な関税が課せられれば、アメリカで組み立てても価格競争に勝てます。つまり採算が取れる。

このために、日本からアメリカに投資を行います。もちろん中国に対してアメリカが強力な関税を課すことが条件です。20年は欲しいですね。ということで、

・アメリカからシェールオイル、ガスを年間5兆円輸入
・アメリカへの投資と雇用の創出
・その代りに、中国へ強力な関税を20年

トランプの旦那はん、これでどうでっか?