2016年6月6日月曜日

マニフェスト内容に必要な要素

実現できない事はマニフェストに書くな、という話を聞きます。しかし100%実現できることだけ書くなら、ほとんど役所の官報と変わらない気がします。面白くも何ともありません。おそらくそれだけなら、どの政党も大差ないでしょう。可能性五分五分の「チャレンジ目標」は必要です。それが可能なのは、地方自治と違って、国政はマクロ政策(金融・財政)によって社会のしくみから変えることが可能だからです。

もちろん、チャレンジと言っても論理的に説明可能である必要はあります。論理的整合性がなければ、実現はありえないからです。逆に論理的整合性があれば、チャレンジする価値があると判断できます。

目標はより具体的でなければ意味がありません。たとえば「一億総活躍社会」とか「一億総中流社会の復活」とか言っても意味不明です。それはスローガンです。そして、それに向かって何を実行し、それがどのように作用し、どのような過程を経てスローガンが実現されるかを、論理的に説明しなければなりません。

これから順次、各政党のマニフェストが公開されるでしょうが、そういうチャレンジ内容に期待したいです。