2016年6月20日月曜日

未来社会にグローバリズムは無用

現在は当たり前と思われているグローバリズムですが、未来の世界ではこのグローバリズムが不要な社会が到来すると考えています。その理由はリサイクルと自然エネルギーそして生産の高度な技術的進歩です。

グローバリズムの起源はかなり古く、帝国主義の時代に遡ると思われます。自国に資源の少なかった欧州は、多くの資源を海外から調達するようになりました。こうして列強による植民地支配が確立されていったわけです。自国で調達できなければ輸入するしかありません。そして未だに先進諸国は天然資源、エネルギー資源を海外に依存せざるを得ず、それが今日に至ってもグローバル経済の必要な大きな理由となっていると考えられます。

しかし、リサイクルと自然エネルギー技術が飛躍的に向上すれば、資源を輸入する必要が無くなります。省エネルギー、省資源化や代替え資源によって、必要な希少資源の量も減少します。現在ある資源を永久に繰り返し使えるなら、そして自国でエネルギーを賄えるなら、果たしてグローバリズムによって海外から資源を輸入し続ける必要はあるのでしょうか。

また、生産技術の飛躍的向上は、どこの国でも同じ製品を作り出すことを可能にします。卑近な例で言えば、3Dプリンタです。こうなると、海外から財を輸入する必要はまったくなく、製品は電子データのやり取りだけで終わるのです(もちろん地域の特産品、ハンドメイドの美術工芸品など特殊なものは例外ですが、ほとんどの量産品は輸入を必要としなくなる)。

輸入しなければならない資源も財もないのに、それでも輸出して何を得ようと言うのでしょうか?

もちろん、金融のグローバリズムを必死に守ろうとする人々が最後まで残ると思われます。カネという麻薬に憑りつかれた人々が、未来においてもなおカネを求め続け、カネを増やすために実体経済に悪影響を及ぼし続ける可能性はあると思います。