2016年7月8日金曜日

自称左派の私が野党を支持しない理由

野党を支持しない理由は単純明快です。野党の政策がダメだから。自民党の政策もダメですが、自民党の方がマシ。ちなみに私は自称左派です。なぜなら、資本主義を否定し、個人資産を制限すべきと考え、ポスト資本主義を目指しているからです。

前提として、第一に自分が今回の選挙で最も重視する政策は、世論調査の結果と同じく、経済と社会保障です。第二に自分はそのために行うべきと考える政策が明確にあります。ですから、その政策に近いか、遠いかで政党の支持を判断します。

自分の考える政策の基本は、①ヘリコプターマネーによる財政出動で有効需要を確実に増加させる(金融緩和+財政出動のいずれも積極的)。②景気回復後に、金融資産課税を導入し、税収増による社会保障財源を確保し、かつ資産格差の是正を図る。③財政再建は金融資産課税、社会保障は所得税等による、という財政構造を構築。基本はこれだけ。

①ヘリマネについては、これを明言する政党はありません。ややそれに近い政策スタンスは自民党です。野党は金融緩和も財政出動も消極的ですから遠いのです。こころは積極財政ですから、比較的近いです。

②金融資産課税、これは社民党が主張していますので近いですが、対象は証券など一部だけです。社民党の問題は、金融政策や財政政策に消極的な点です。これを行わずに増税をすれば、景気が悪化します。まずおカネを放出し、その後に回収する必要があると考えているのです。他の政党は金融資産課税は表明ありません。

③金融資産課税で財政再建し、所得税等で社会保障財源を確保すると公約する政党はありません。負債は資産と相殺するという観点からすれば、こうした考えはあっても良いはずですが。あえて言えば、共産党と社民党は社会保障財源を消費税と切り離す主張なので、近いと思います。

基本部分だけで言えば、以上です。最も遠いのは民進党。金融緩和、財政出動に消極的(緊縮)で、社会保障財源を消費税に限っています。金融資産課税を持ち出した社民党は捨てがたいですが、金融緩和と財政出動に消極的なのが致命的。もし社民党がヘリマネを主張すれば、間違いなく社民党を支持したんですが。

政策には順番が重要で、同じ政策でも順番が逆だと、とんでもないことになると考えています。まずおカネを出して景気を良くし、それから回収する。逆は成立が難しいはずです。基本的に社民党も共産党も課税が最初なので、考えが違う。

こうなると、自民・公明、こころといったところが残ります。あとは、細かくみていけば違うんですが、いずれも積極財政という点以外は自分と方向性が違うので、どれも似たようなもの、というのが自分の印象です。

何か最後は漫然とした話になってしまいました。