2017年2月13日月曜日

金融緩和ができるのは国の借金のおかげ

国の借金が新聞マスコミから連日のように激しく叩かれています。しかし日銀の金融緩和は国債を買い取る、つまり国の借金を買い取ることで行われているわけですから、金融緩和は「国の借金のおかげ」です。国の借金ガーに感謝すべきですねw。

リフレ派が主流となった日銀は、金利操作のために民間銀行から国債をどんどん買い取る政策、金融緩和政策、つまり量的緩和政策を実施しています。国債が1000兆円ちかくあるため、買い取る国債は豊富にある。最近までにおよそ400兆円、既発行国債の40%を買い取ったが、まだ買える。すごい「国の借金ガー」です。

この借金はバブル崩壊後の財政出動、つまりケインズ派の政策によって膨らんだものです。これを新聞マスコミは条件反射のように激しく非難しますが、これやらなかったら「国の借金ガー」は1000兆円もなかったわけで、そうなったら日銀は買うものがなくて困ったでしょうね。ケインズ派がリフレ派を支える皮肉ですw。

では買うものが無くなった日銀は何を買うのか?まさか民間の株式や社債を買うわけにはいきませんね。どこかの企業に肩入れすることになりますから。ケチャップ買いますか。そんなことすれば新聞マスコミが吠えるでしょう。結局のところ、「新規の国債を買い入れる」しかなくなりますよ。

バブル崩壊後、日銀は量的緩和を実施しなかったため、世の中へのおカネの供給は、もっぱら政府が国債を買うことによって成されました。バブル崩壊当時の国債発行残額は今日のように豊富な状況ではありませんでしたから、もし当時、日銀が的緩和を行うとすれば、その時点で「新規の国債を買い取る」ことになったでしょう。

つまり、バブル崩壊後に新規国債を買い取らなかったため、今、その当時に発行された国債を買い取るハメに陥っていると思われるわけです。そうです、その当時に行うべきだった政策は量的緩和と財政出動のあわせ技、つまり「ヘリコプターマネー」だったのです。それを日銀が怠ったため、いま、時間差ヘリマネを実施するハメになったのです。だったら最初からすれば良い。

アホらしいと思いませんか?

もしバブル崩壊当時、ヘリマネを行っていれば、①世の中のおカネが増え②財政出動も行うことが出来た、わけですから、かなり有効だったに違いありません。すべて量的緩和を怠った日銀の失策です。当時、量的緩和と財政出動のあわせ技、つまりヘリマネがしっかり行われてさえいれば・・・。なぜそれが行われなかったのか?「日銀の独立性」などという妄想が日銀の暴走を許したのです。日銀と政府は一体(少なくとも協調)であるべきなのです。

ところがそんなこと、まるでお構いなしに新聞・マスコミ・御用学者はパブロフの犬のように、条件反射的に「国の借金ガー」を毎日のように繰り返し非難しています。完全に頭がイカレてると思いますね。