2014年7月8日火曜日

資本主義の投資と社会主義の投資

本編に「資本主義における投資と社会主義における投資の違い」について書いてみましたが、「社会主義で投資なんてあるの?」と思われるかも知れませんね。普通の人は「投資というのはおカネを増やすために行われる」と思っているでしょうから。

でも、本当は投資とはおカネを増やすことでは無いんですよね。適切な資源の投下により、国家の生産力を高め、富を増やして人々に配分する事なんです。でも、資本主主義では、そんな事は二の次で、おカネを増やすことが目的です。だから資本主義では「投資してもおカネが増えないのなら投資なんかしない」という事になります。これが先進国の投資減退やデフレに影響してくるわけで、そのためにも、おカネが増える環境、つまり通貨をどんどん発行する=おカネを増やすという金融政策が宿命的に行われるわけです。

つまり、インフレとは資本主義の宿命であり、デフレが資本主義を崩壊させるのも、そういう理由なんですね。世界各国がインフレ目標を導入するのも当然です。