2019年7月18日木曜日

なんちゃって党、街頭演説

ニュースで各党の街頭演説が流れているのをみて、大変、つまらなく感じます。眠いです。そこで、「なんちゃって党(実在しない)」の、街頭演説をぶってみます。

皆さん、皆さんはアベノミクスの5年間で生活が良くなりましたか?確かに失業率は改善し、新卒者の求人も好調です。しかし、5年以上かけても、日本経済はデフレを完全に脱却できない、そして、皆さんの生活水準も、一向に改善していないのです。確かにアベノミクスにはある程度の効果はあった。しかし、こんなもので良いのでしょうか。皆さんはこれで満足なのでしょうか?

なぜアベノミクスの効果が実感できないのか?その理由は単純明快です。アベノミクスは3本の矢といいながら、実際には金融緩和しか行われていないんです。まやかしなんです。1本だけしか満足にやっていない。だから、インフレターゲットも達成できなければ、国民の所得も向上しないのです。

なんちゃって党は、金融緩和を継続することは当然として、アベノミクスに決定的に不足している「財政出動」に重点的に取り組みます。子育て支援や高齢者の年金の充実、あるいは災害に強い日本の国土を作る、そうした分野に、100兆円以上のおカネを投入し、人々の暮らしや安全を守りながら、同時に、強力な財政出動の効果によって、デフレを完全に脱却し、国民の所得も向上させます。

社会保障と、国土強靭化。これをしっかり出す。これが自民党との大きな違いです。自民党も社会保障と国土強靭化を唱えていますが、ケチケチと、みみっちい予算しかないのです。そんな、ケチな自民党に何ができるでしょうか。

安倍首相はこういいます。「野党は耳障りの良い公約を並べているが、財源の裏づけがない。公約を並べるだけなら意味が無いんです」と。安倍首相の認識は、大変に大きな間違いです。財源の裏づけならあるんです。そもそも、安倍首相のような「財源は税収しかない」、という考えが時代遅れも甚だしいのです。それは「昭和」の常識です。インフレでしばしば悩まされてきた、昭和の常識なんです。今や平成を通り越して、令和なんですよ。まだ自民党は、「財源は税収だけ」なんて、古ぼけた石頭のままなんですよ、皆さん。遅れていますねえ。

そもそも、財源ってなんですか。財というのは、経済学的には「モノやサービス」のことを指すんです。食料や衣類、家電製品、あるいは観光やスポーツ観戦のようなサービスのことです。経済学的には、財とは、おカネのことではない。つまり、世の中が豊かになるということは、モノやサービスが潤沢に供給できることなんです。本質的には、おカネの問題ではないのです。財源とは、本質的には、財の供給力のことです。

そして、今の日本は、そうしたモノやサービスを潤沢に供給する能力があるんです。あるどころか、余っている。作りすぎて、在庫になってしまう。だからデフレなんです。つまり、財は潤沢にあるんです。余るほどある。だから、そもそも、財源はあるんです。無いのは、おカネだけなんです。

そして、このおカネは日銀が発行すれば、増やせるんです。実際、日銀が大規模な金融緩和を行ってきましたね。日銀がカネを発行したんです。その金額はどれくらいだと思いますか?皆さん。アベノミクスになってから、軽く300兆円は増やしたはずです。国民1人当たり、250万円にもなります。つまり、おカネは増やせます。ただし、いくら日銀がおカネを増やしても、今のアベノミクスのやり方だと、増やしたおカネが国民に流れてこない。だから、300兆円ものおカネを、国民1人当たり250万円のおカネを日銀が発行しても、デフレは解消できないし、国民の所得も向上しないんです。

財源はあるんです。財。つまりモノやサービスは、今の日本には溢れるほどあります。だから、政府が社会保障や国土強靭化を推し進めるだけのゆとりが、今の日本には十分にあるんです。そのためには、おカネが必要です。でも、そのおカネを税収だけに限定して考えるのが、今の安倍政権です。だから、安倍政権は増税したがっているんです。

安倍政権は、おカネを税収だけに限定していますから、おそらく、このあとも、自民党政権は、消費税の増税を繰り返すことになるでしょう。それがいわゆる「緊縮財政」の考え方であり、これを強力に推進しているのが、安倍首相と忖度関係にある「財務省」です。そう、あの財務省です。皆さん、安倍政権と忖度関係にある財務省が信用できますか?

年金が問題になってますね。自民党は、物価スライド方式と言って、国民の年金を毎年のように減らそうとしています。そんな必要は、まったくないのです。政府は、老後の暮らしのために、国民1人当たり2000万円の蓄えが必要などと言っています。そんな必要はありません。日本には、財源があるのです。

なんちゃって党は、新しい、令和の時代の経済状況に対応した、新しい考え方で経済政策を運営します。社会保障と国土強靭化に、大きく踏み込んだ財政出動を行い、この日本を、デフレから完全に脱却させ、国民の所得を必ずや引き上げて見せます。この改革は、昭和の価値観に縛られた、旧態依然とした、ケチな自民党にはできません。なんちゃって党は、新しい時代に適合した価値観で、驚くような成果を出して見せます。