2016年9月7日水曜日

時間差ヘリマネではなく今ヘリマネすべき

バブル崩壊後に政府が財政出動を行うため、国債Aを発行して、この国債Aを民間銀行などが買い入れて財政出動しました。このとき政府が発行した国債Aを、民間銀行ではなく日銀が買い入れていたなら、それは「ヘリコプターマネー」になります。日銀が通貨発行して国債を買い入れて、政府がその通貨で財政支出するからです。しかし、あのときは、日銀は国債Aを買い入れなかった。だからヘリマネではありません。

さて、今は日銀が量的緩和政策において、通貨を発行して、過去に政府が発行した国債Aを買い取っています。これは何?時間差ヘリマネです。過去に買わなかったけど、何年か後になってから銀行の保有している国債を買う。つまり、過去に国債を買うか、いま国債を買うかの違いに過ぎません。時間差ヘリマネ。

だったら、いまさら買うんじゃなくて、過去の国債発行時に日銀が買い入れていたら、もっと効果的だったんじゃないの?あのとき、単なる国債発行じゃなくてヘリマネだったら、とっくの昔に日本がデフレから脱却してたんじゃね?

そう思いたくなります。

そして、またまた日銀はヘリマネをやらず、昔の国債Aを買っているだけです。その一方で政府は国債Bを発行して、民間銀行などがそれを買っています。近い将来、時間差ヘリマネとして、国債Bを日銀が買うかもしれませんね。

その結果、銀行だけが売買差益で丸儲けしています。
日銀はいつまで銀行にタダ飯を払い続けるんですか?
いい加減に、時間差ヘリマネじゃなく、普通にヘリマネしろよ。