2014年10月31日金曜日

金融緩和とは借金を増やす政策である

多くのメディアに登場するキャスターや評論家のほとんどは、「金融緩和の本質」をまるで理解していないようです。彼らが口々に発言する内容は「金融緩和で市場におカネを供給する」というものです。

確かにそういう一面があります。しかし、その実態とは何か?金融緩和とは、民間銀行から企業への貸し付けを増やすことを目的とします。つまり、「企業の借金を増やす」ことが行われているのです。金融緩和とは企業の借金を増やす政策に他なりません。言葉を変えれば、企業に借金させることで景気を回復させようという手法なのです。

それが何を意味するか?彼らは意識した事すらないと思います。常識というアイマスクを付けたままでは、何を発言しても本質を突くことはできないと思います。

そして、誰一人として、古典的な経済メカニズムである銀行制度に固執することなく、貨幣の供給方法を多様化することを提案する識者は居ません。少なくとも、メジャーなメディアには出てきませんね。そんな事では、日本は常識の殻の中に閉じ込められたまま、海の底に沈んでしまうかも知れません。そんな危機感があります。