2017年11月6日月曜日

反アベ感情に支配される人々

感情に支配されると非論理的な話も容易に信じるようになります。これはオウム真理教のようなカルト教が使う洗脳手法に用いられます。反アベは結構だが感情に支配されると危険です。

反アベの人々はアベノミクスは失敗だ、アベノミクスの効果はない、と必死に主張しますが、アベノミクスは経済学的に言えば「あたりまえの常識政策」であるところの、金融政策と財政政策を行っただけであり、効果があるのはあたりまえです。もし効果がないと主張するなら、現代経済学を真っ向から「意味なし」と断言するわけですから、ノーベル賞級の発見です。ぜひ、代案となる新しい経済論理を構築して世界に向けて堂々と発信すべきでしょう。

とはいえ、アベノミクスはマクロ的に効果があっても、格差が解消するには時間がかかりすぎる、あるいは効果が不十分だ、あるいはバブルの様相を示すといった課題があるのは事実であり、こうした部分に対する対策が不十分であると批判するなら正しいでしょう。現代経済学は万能ではないし、穴があるからです。

あるいは、金融政策と財政政策のバランスが悪いとか、その内容がまだまだ不十分であるといった批判をするなら正しいでしょう。運用方法が間違っているなら、その方法を変えればもっと良くなる可能性があるからです。

ところが、反アベ感情に支配されると、とにかく「安倍がやることは全部間違い」という衝動によって思考が支配されてしまう。こうなると経済理論もへったくれもない。ひたすら叩くだけです。

反アベは結構ですが、反アベにもやり方があるでしょう。

といえば、反アベの人々の中には、私を「安倍信者」「安倍擁護」とレッテルを貼る人も多いはずです。そういう非論理的な行動に走るのも、感情に支配されてるからです。私にとっては、安倍首相ははじめから眼中にない。安倍氏なんかどうでもいいのであって、彼がする政策の内容が私の考える政策に近いかどうかを判断するだけです。

もし安倍氏の各政策を総合的に見て、納得のいかないものが多ければ、当然反アベになるわけですが、次に行うのは比較です。安倍氏の場合と同様に、野党の各政策も総合的に見て、両者を比較し、どちらを支持するか決めるのです。

その結果、安倍政権40点、野党10点なら、安倍政権に投票せざるを得ない。もちろん投票を棄権する選択肢があるかも知れませんが、有権者としてそれはしたくありません。どこかに投票することになります。もし、投票用紙に「どの政党もダメ」という記載項目が新設されれば、あるいはそこに書くかも知れませんがw。

私にしてみれば、40点の安倍政権に勝てない野党の方が悪い。せめて60点くらいになれば、余裕で勝てるはずです。もちろん採点する有権者によって採点基準が代わるから難しい。しかし、少なくとも自民党圧勝ということは、単に小選挙区制に原因があるだけではなく、野党の政策に魅力がないからであり、真摯に反省すべきでしょう。

野党敗退を受けて、新しい政策が打ち出されたか?
野党から今までにない、新しいビジョンが示されたか?
マスコミは何をしているのか?

反アベは結構だが、反アベにもやり方があると思います。