2017年7月7日金曜日

しらけた国会、無党派から見れば

安倍一強といわれる中で訪れた、政権攻撃の千載一遇のチャンスに飛びつく野党と大騒ぎのマスコミ。昔ながらの野党の支持者はここぞとばかり喜ぶのでしょうが、一般の無党派国民から見れば「またはじまったわw」という、しらけた印象に過ぎません。

政治家の滑った転んだで、野党やマスコミが大騒ぎするのは「恒例行事」の一つです。恒例行事が終わっても、結果として何も変わりません。政治家が変わったところで、システムは何も変わらないのですから、何も期待できないのはあたりまえです。実際、過去に政治家が交代しても「国民の生活は何も変わらなかった」。だからしらけている。まるで野党に期待してもムダなのです。

確かに野党議員にとって、既存の、昔ながらの支持者のために大騒ぎする気持ちはよく分かりますね。大切な顧客ですから。しかし昔ながらの支持者ばかりでは「ジリ貧」は免れられません。支持者の拡大こそ必要です。なんと国民の4割は支持政党を持たない無党派、しかも自民党支持層の多くも流動的な層に過ぎません。そこから支持者を引き抜かないでどうするんでしょうか。何十年も昔となんら変わらない「労働闘争」みたいな手法で、新たな人々の支持を勝ち取れると考えているんでしょうか。

国民は自民党にも野党にも期待していない。だから東京都知事選では「都民ファースト」のようなイメージ政党にも大量の票が流れる。政権交代を実現するならば、他党を引き摺り下ろすより、こうした現象を参考にすべきだと思います。言っちゃ悪いですが、庶民はあたらしもの好きです。

だから、大胆に政策転換でもしない限り、与野党逆転、政権交代はムリではないでしょうか。確かに大胆な政策転換を実施することはリスクがあります。昔ながらの労働組合活動系の支持者を失うかも知れないからです。野党はそれを恐れているため「極めて保守的な野党」になっている気がします。しかし多数決の民主主義においては、少数のイデオロギーエリートの支持者を得ても、政権は実現できません。きっぱり捨て去るべきだと思います。

自民党の経済政策は、基本的に拝金主義そのものです。その根底に存在するのは「財務省」です。曰く、カネがないから何も出来ない。増税しないと何も出来ない。頭がカネに支配されているのです。こうした自民党の拝金主義の軸に対して、真っ向から対立する、カネの価値に固執せず、供給力の拡大と財の分配のためにカネを大胆に利用する軸を打ち出せば、まさに自民党と大きく差別化できるのです。

野党は国民の度肝を抜くくらいのビジョンを打ち出してみるべきでしょう。もちろん政治家の頭脳では、あまりにも足りないので、多数のブレーンとなる学者を擁して研究会のようなものを立ち上げ、提言をまとめていただくなどの方法も必要だと思います。

そういう度肝を抜く提言を是非みてみたい、
そうして生まれ変わる野党を是非みてみたい。

しかし、今の野党の空騒ぎと、踊るマスコミ報道を見る限り、そんなことは100年経っても不可能だとわかり、絶望してしまうのです。