ちらっと国会中継を見たが、ほとんど見る気が起きませんね。民主党の質疑は安部政権の重箱の隅をつつく批判ばかりです。もちろん批判するのは大いに結構だが、逆に民主党に投票したらどれだけ世の中が良くなるのか、まったく見えない。つまり「自民党はダメだが、民主党はもっとダメだろう。」としか思えない。
自民党はダメだが、民主党はもっとダメ。なら自民党でよいと判断するのは当然です。野党再編しても同じ。民主党はサプライズに近いような政策をどんどん打ち出さないと何の魅力もない。「政策に奇手奇策はない」と言うなら、自民党と同じだ。なら自民党でよいと多くの人が思うだろう。
野党は攻める側だ。攻める側はリスクを取ってでも、果敢に「前例のない政策」に挑戦しなければ勝てない。変に安定志向になったり、無難な路線を選んだりすると守りになってしまう。攻める側が自分たちの政策で守りになれば、攻めきれないのは当然でしょう。
政党が大きくなると、負けたときに失うものの大きさを恐れ、「いままでの支持層だけ確保できればいいや」と考えるようになる。現状維持だ。だから政界再編して大きくなったところで、おそらく何の意味も持たないだろう。ますます当たり前の、無難な、薬にも毒にもならない政策を出してくるだけだろう。
民主党にはまったく期待できない。リスクを恐れない、果敢な野党が新たに出現することを期待したい。
2016年1月8日金曜日
給付金を「バラマキ」と批判する民主に怒り
もともと左派を自認する自分は、右派である自民党や安倍首相を擁護する気などさらさらないです。しかし民主党の「左派とは思えぬ言動」が目に余るのです。金融政策や財政政策に対する左派らしからぬ認識だけでなく、今度は給付金まで否定する始末だ。それもこれも「何でも自民党に反対」だから、本質から外れたおかしな言動になるのです。
庶民や労働者の味方であるはずの左派なら、給付金は歓迎すべきでしょう。もし批判するなら「給付金の対象と金額をもっと拡大しろ!」と要求すべきです。一回きり3万円の給付ではなく、3年間毎月3万円の給付にするとか、対象者を年齢に関係なく低所得者(とくにワーキングプア)に広げるべきだとして、民主党の政策を打ち出すべきです。財源が無いなら刷れば良い。
自民党と同じような、既存の枠組みにしがみ付く、古ぼけた政策しか打ち出せないなら、革新政党の存在している意味は無いでしょう。驚くような政策でも打ち出さない限り、政界再編しても、民主党の自己満足だけで、世の中は何も変わりません。
庶民や労働者の味方であるはずの左派なら、給付金は歓迎すべきでしょう。もし批判するなら「給付金の対象と金額をもっと拡大しろ!」と要求すべきです。一回きり3万円の給付ではなく、3年間毎月3万円の給付にするとか、対象者を年齢に関係なく低所得者(とくにワーキングプア)に広げるべきだとして、民主党の政策を打ち出すべきです。財源が無いなら刷れば良い。
自民党と同じような、既存の枠組みにしがみ付く、古ぼけた政策しか打ち出せないなら、革新政党の存在している意味は無いでしょう。驚くような政策でも打ち出さない限り、政界再編しても、民主党の自己満足だけで、世の中は何も変わりません。
2016年1月7日木曜日
民主党はピケティ氏を顧問にしたらどうだ
民主党の経済オンチはその筋では有名です。これじゃ経済理論では安倍にまるで歯が立たない。何しろ左派系の経済学者クルーグマンですらアベノミクスを高く評価するほどです。民主党の経済政策はどんな経済学者が評価しているのでしょうか?。左派の経済学者がアベノミクスを支持するようなら、民主党は何派をよりどころにするのか、とても不思議に思えますね。右派の経済学者、つまりバリバリの財政再建・緊縮派か?あるいは財務省か?
今のところ、財務省が民主党のよりどころのようですが、それでは経済論で安倍に勝てないでしょう。左派の経済学者で有名どころと言えばピケティ氏です。流行もの好きの日本人の歓喜を得るため、民主党は来日したピケティ氏に面会して取り込みを図ったが、単にそれだけでした。つまりピケティ氏の人気にあやかりたいだけで、ピケティ氏の考え(思想)は一切受け入れていない。
だが、そういうご都合主義では
一流の経済学者の支持は得られない。
民主党は左派の有名な経済学者であるピケティ氏の考えを真摯に受け止め、これを政策立案に生かすべきでしょう。つまり「消費税増税の中止」と「資産課税の創設」です。それでこそ、左派としての民主党の存在価値です。自分は何も変わらない。そのくせ都合の良い理論だけは取り込みたい。それでは体系(システム)として成り立つ経済はコントロールできないのです。
安倍政権の暴走を許さないのは良いが、自分たちが理論的根拠なく迷走しているのでは、お話にならない。政界再編の前に、まずそこから始めるべきだと思います。
今のところ、財務省が民主党のよりどころのようですが、それでは経済論で安倍に勝てないでしょう。左派の経済学者で有名どころと言えばピケティ氏です。流行もの好きの日本人の歓喜を得るため、民主党は来日したピケティ氏に面会して取り込みを図ったが、単にそれだけでした。つまりピケティ氏の人気にあやかりたいだけで、ピケティ氏の考え(思想)は一切受け入れていない。
だが、そういうご都合主義では
一流の経済学者の支持は得られない。
民主党は左派の有名な経済学者であるピケティ氏の考えを真摯に受け止め、これを政策立案に生かすべきでしょう。つまり「消費税増税の中止」と「資産課税の創設」です。それでこそ、左派としての民主党の存在価値です。自分は何も変わらない。そのくせ都合の良い理論だけは取り込みたい。それでは体系(システム)として成り立つ経済はコントロールできないのです。
安倍政権の暴走を許さないのは良いが、自分たちが理論的根拠なく迷走しているのでは、お話にならない。政界再編の前に、まずそこから始めるべきだと思います。
2016年1月6日水曜日
通貨発行益の反対は通貨貯蓄損?
通貨発行益という考え方があって、これは政府などが通貨を発行することで、通貨を発行した政府が利益を得られるという考えです。とはいえ、通貨を発行しただけでは必ずしも利益ではなく、事実上の益はその通貨を使用して財と交換した時に得られると考えられます。たとえば、発行した通貨をそのまま政府が金庫に貯め込むと、何の利益にもなりません。
では、通貨発行益の逆は何なのか?
文字通りに考えると、通貨廃棄損とか通貨消滅損になると思われます。とはいえ、実際に通貨を廃棄したり消滅させたりすることは、現実的にはありそうにありません。しかし、通貨を金庫に仕舞い込んで使わない場合、極端に言えば、壺に通貨を貯め込んで、地中に埋めた場合はどうなのか?それは、事実上の「通貨消滅」を意味すると考えられます。
ということは、貯蓄して死蔵されたおカネは消滅したも同じ。ゆえに、通貨貯蓄損という考えが成り立つかも知れません(思考の遊び)。
もちろん、貯蓄された通貨が「投資」されて再び世の中に出回るなら、そうしたことはあり得ません。経済成長期の日本や欧州ではそうでした。しかし今や「投資不足、貯蓄過剰」の時代となり、それが慢性化しつつあります。
世界的に「通貨貯蓄損」が蔓延しているような気がします。
では、通貨発行益の逆は何なのか?
文字通りに考えると、通貨廃棄損とか通貨消滅損になると思われます。とはいえ、実際に通貨を廃棄したり消滅させたりすることは、現実的にはありそうにありません。しかし、通貨を金庫に仕舞い込んで使わない場合、極端に言えば、壺に通貨を貯め込んで、地中に埋めた場合はどうなのか?それは、事実上の「通貨消滅」を意味すると考えられます。
ということは、貯蓄して死蔵されたおカネは消滅したも同じ。ゆえに、通貨貯蓄損という考えが成り立つかも知れません(思考の遊び)。
もちろん、貯蓄された通貨が「投資」されて再び世の中に出回るなら、そうしたことはあり得ません。経済成長期の日本や欧州ではそうでした。しかし今や「投資不足、貯蓄過剰」の時代となり、それが慢性化しつつあります。
世界的に「通貨貯蓄損」が蔓延しているような気がします。
2016年1月5日火曜日
日本の財政再建はもうすぐ達成
高橋洋一氏によれば、財政再建はまもなく達成されるそうだ。まったく同感ですね。氏によれば、政府の借金は約1150兆円だが、政府の資産は650兆円あるので、正味の負債はおよそ500兆円になります。統計によっては450兆円とも言います。
一方、それら政府債務のうち、日銀が国債を保有している金額が約200兆円ありますが、日銀の保有する国債は政府との間で融通が利くので、事実上の負債にはならないのです。難しく言えば、日銀と政府の決算書を連結ベースでみると国債は相殺されてしまうわけです。なので、仮に政府の正味負債が450兆円だったなら、連結ベースだと債務は約250兆円になります。
現在の日銀は年間80兆円のペースで国債を買い続けていますから、このまま市中の国債をさらに250兆円買い取れば、財政再建は完了です。つまり国債を日銀が買い取れば、財政再建が完了することを国民は認識すべきでしょう。
さて、そんなことをすると、世の中におカネが溢れだすのでしょうか?
それはありません。なぜなら、日銀の国債買い取りは民間銀行の資産の中身を入れ替えているだけだからです。
もともと民間銀行の「預金」とは、現金を預け入れたものだと考えられていますが、実際にはそうではありません。預け入れた現金よりも遥かに多くの預金が信用創造で作り出されています。つまり、金庫の中の現金よりも、預金通帳にある預金の量が多いのです。
そのかわり、銀行の金庫には国債が入っています。
この国債に見合う形で預金が存在しています。
ですから、日銀が銀行から国債を買うということは、この金庫の中の国債を現金に交換しているだけのことなのです。皆さんの預金には無関係であり、世の中のおカネとも無関係なのです。銀行の金庫の中身の入れ替えです。
だから、日銀が世の中のすべての国債を買い切っても、それだけで世の中におカネが溢れ出すわけでないのです。
と、言っても、BSを知らないと意味が解らないはずです。
一方、それら政府債務のうち、日銀が国債を保有している金額が約200兆円ありますが、日銀の保有する国債は政府との間で融通が利くので、事実上の負債にはならないのです。難しく言えば、日銀と政府の決算書を連結ベースでみると国債は相殺されてしまうわけです。なので、仮に政府の正味負債が450兆円だったなら、連結ベースだと債務は約250兆円になります。
現在の日銀は年間80兆円のペースで国債を買い続けていますから、このまま市中の国債をさらに250兆円買い取れば、財政再建は完了です。つまり国債を日銀が買い取れば、財政再建が完了することを国民は認識すべきでしょう。
さて、そんなことをすると、世の中におカネが溢れだすのでしょうか?
それはありません。なぜなら、日銀の国債買い取りは民間銀行の資産の中身を入れ替えているだけだからです。
もともと民間銀行の「預金」とは、現金を預け入れたものだと考えられていますが、実際にはそうではありません。預け入れた現金よりも遥かに多くの預金が信用創造で作り出されています。つまり、金庫の中の現金よりも、預金通帳にある預金の量が多いのです。
そのかわり、銀行の金庫には国債が入っています。
この国債に見合う形で預金が存在しています。
ですから、日銀が銀行から国債を買うということは、この金庫の中の国債を現金に交換しているだけのことなのです。皆さんの預金には無関係であり、世の中のおカネとも無関係なのです。銀行の金庫の中身の入れ替えです。
だから、日銀が世の中のすべての国債を買い切っても、それだけで世の中におカネが溢れ出すわけでないのです。
と、言っても、BSを知らないと意味が解らないはずです。
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