2016年5月25日水曜日

トランプ氏へ対応 農業補助金の強化

米国でトランプ大統領が誕生したらどうするか。貿易に関してはTPPが消滅するでしょうが、まあそれはOK。しかし日本が農産物にかけている関税を撤廃しないと、同じだけの関税を日本からの輸入車などに課すと言っています。基本的に自国の産業保護のために関税を課すことには賛成ですが、トランプ氏が主張するのは報復関税です。白人はやることが極端なので困ります。

なら、日本も農産物の関税をゼロにして、米国と同じように農家への補助金を支給するようにしたらどうでしょう。関税ゼロと関税撤廃は意味が違います。TPPなど自由貿易協定は、そもそも関税システムを無くする政策ですが、関税を無くするのではなく、ゼロにするだけです。つまり、あとから税率は変更可能。

方法は、米国でも行われている、農産物の市場価格が基準価格をしたまわった額に応じて所得を補填するような方法(差額保証)です。

あらかじめ日本の農家の採算性を調査し、政府として作物ごとに基準価格を設定します。そこで輸入品によって価格が下がり、基準価格を下回ったとします。すると日本の農家は農産物の販売価格を基準価格より低い価格で売らなければならなくなりますから、その差額分を農家に補填します。

これなら、農家が補助金タダ取りにはなりません。基準価格は日本という立地のハンデを考慮して決めれば良いでしょう。価格のハンデを取り去ったあとは、日本の農家に品質で勝負していただきます。品質なら負けない気がします。

財源は、輸出額に応じて輸出企業に課せば良いと思います。