2016年5月11日水曜日

核兵器 北朝鮮と米中の態度は同じ

北朝鮮は党大会において自国を責任ある核保有国であると宣言し、先に核兵器を使用しないとして核保有を正当化し、同時に核兵器の拡散を防止すべき旨の発言を行った。これに対してマスコミなどでは北朝鮮の核保有は認められない、矛盾している、非現実的な態度であると批判している。

確かにそうなのだか、一方で、中国もアメリカも、ほとんど北朝鮮と同じことを主張している。両国ともに核兵器を保有し、自らの核兵器の保有を正当化しつつ、核兵器の拡散を防止すべきであるという。そして自国は大量の核兵器とICBMを保有しつつ、他国の核兵器の保有は認めない。ある種の欺瞞とも言えるだろう。

マスコミがこうした点を指摘することは無い。マスコミは「報道しない自由」を存分に発揮している。所詮、マスコミの役割とは、そういうことだから。

マスコミは報道を繰り返すことで、ある種の「世界観」を人々の無意識下に刷り込む。人間には無意識下のフィルターを通じて世の中を認識し、反応する性質がある。その例は韓国のマスコミと韓国大衆の「反日」を客観的に観察すれば明らかだ。日本人も他人の事は笑えない。マスコミによって「作られた世界観」を信じ込まされている。

オバマが広島を訪問すると言えばマスコミが騒ぐ。日本の非核化世論を強化するための一流の演出だ。しかしオバマの唱える「核なき世界」に何の意味があるのか。核保有国の唱える核なき世界に、彼ら自身が含まれることは永遠にありえないだろう。