老後に2000万円のおカネが必要だという。しかし、誰かが2000万円の借金をしなければ、この2000万円は生まれてこない。これが金融の仕組みなのだが、マスコミ識者はこの事実を完全にスルーしています。笑えますねw。
おカネをはじめ、金融資産は、すべて金融負債によって生まれます。つまり、誰かが何らかの形で借金をしなければ、金融資産は1円も生まれてこないのです。これが今日の資本主義のルールです。バランスシートという仕組みによって、厳格に定められています。
すなわち、もし誰かが、老後のために2000万円を貯め込むとすると、その代わりに、別の誰かが2000万円の借金を負わなければならないのです。これが今日の資本主義のルールです。ウソでもなんでもなく、厳格な事実です。
例えば、すべての国民が2000万円を貯め込むとすれば、そのために誰かが負うべき借金の総額は、2000万円×1億2000万人=2400兆円となります。もし、全国民が老後の2000万円を貯め込むなら、2400兆円が必要。
つまり、国民の老後のためには、
誰かが2400兆円の借金をする必要がある。
はあ?ちゃんちゃらオカシイですね。大笑いですwww。つまり、「老後のために2000万円を貯める」ことは、非現実的であり、ほら話に過ぎないのです。
こんな、すこし考えれば小学生でもわかる話を、だいの大人が、しかも、マスコミの先生や官僚、政治家が、バカ真面目な顔で議論しているのだから、聞いて呆れますね。いやはや、これで日本も安心だw。
マスコミ識者は、年金問題でバカ騒ぎする前に、最低でも、「資本主義の基本ルール」(=バランスシート)をきちんと勉強していただきたいですね。